Aug 3, 2016

自由の無い社会主義は破綻する、解決策はあるか

ベネズエラが混乱しているという。

反市場原理主義、反新自由主義を鮮明に掲げ、富の偏在・格差の縮小など国民の大多数に及んだ貧困層の底上げ政策が中心で『21世紀の社会主義』を掲げていたはずだが、、、。

社会主義の理想などまったく実現されず、現実は、権力の独占と汚職の蔓延、農家と民間企業の没落によって、深刻な貧富の格差の拡大により貧困問題、治安の悪化を招いている。

参考 : 「セルフ・ダンピング」で苦境に陥るベネズエラの食料輸入事情

自由のない社会主義政府の国民は、敗北し惨めになることが、実地で証明された。

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やはり、人間と社会を深く観察すれば、公正なる自由社会(殺し・盗み・姦淫・嘘・悪口・市場独占以外の言論・行動・商売の自由、私有財産の保護、法の下の機会平等、公平な一票の重み、全員同一の税率、受益者負担と犯罪者弁償の徹底、公正な自由市場、相互主義の自由貿易と外交、最小限の機能「国防・警察・防災・水道・道路・ごみ処理・義務教育・市場の監視・福祉」だけの小さな政府、世界一の低税率により国民の経済的自由の拡大)が、優れた社会制度であろう。

公正なる自由社会は、仕事をさぼっていても暮らしていけるような甘い誘惑の言葉は一切ない世界だが、弱者であっても真面目に努力し続ければ、食うに困らない。さらに、自分の才覚で少しずつ投資を続けることで、充分に裕福になっていける社会である。

公正なる自由社会の政府年金・政府医療保険は、単年度決算の明朗会計で、最小限しか支払われないから、最小限しか負担しなくてもよい。もっと年金が欲しければ、個人で民間の積み立て年金をすればいいだけだし、もっと新しい医療を受診したければ、自費であるいは民間医療保険に加入すればいいのだ。

怠惰と浪費に溺れてしまう落伍者は、家や財産を失う。公正なる自由社会の政府は、余力がある限り、最小限の福祉として、落伍者に住む場所を指定し、再教育し、職業を紹介するだろう。これが生活保護であり、受益者負担の原則から、落伍者は、いずれ生活保護費を政府へ弁済しなければならないのは道理だ。国家が衰えていれば、生活保護などできるはずもない。

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