Dec 16, 2014

十勝沖メタンハイドレート発見バンザイ

北海道の十勝沖にメタンが湧出している海底があり、海底の地下にメタン・ハイドレートが存在する可能性が高いと言われています。

北見工業大学の発表原稿

北見工業大学 十勝沖 海洋調査実習 
海底から立ち上る巨大メタン湧出フレアおよび多数の海底カーボネートを発見

ニュース例 十勝沖に巨大鉱床か 期待のメタンハイドレート

新聞社は、ニュースの元ネタを隠す古い習慣を捨てて、元ネタのURLを掲載したほうが、
「科学技術立国を標榜する日本国民の一員として責任を果たしている謙虚な会社」
と見なされると思います。

今回の発見のおもしろいことは、メタンガスが海底から立ち上っていることです。

このメタンガスを捕獲するには、「理科の実験で、水素ガスを水上置換法で逆さにして沈めたビンに集める原理」を用いると容易いことが誰にも知られています。海底を掘削するする必要が無いわけです。

地球の地下深くにはメタン(他にも水素、炭素、炭化水素としての石油やガス)がたくさん有り、これは水や岩石より軽いので、少しずつ割れ目や隙間から沸き上がるのです。

海底に、巨大なシートをかぶせて、一部を三角の山状に持ち上げておけば、そこに沸き上がってくるメタンガスや石油が、海水より軽いため、貯まります。これを海上にストローパイプで汲み上げるだけです。

この方法は、掘る方法よりはるかにお金がかからず、安全で、シードでカバーした範囲のガスと石油をもれなく回収できるという、捕獲の効率が良い方法です。

この資源は枯渇の心配がほとんどありません。その理由は、海底地下から湧き上がる量だけを集めるだけだからです。

私は、石油無機起源説の立場です。石油無機起源説によれば、ガスと石油は地下深くに使い切れないほど大量にあります。地球が地下に保持しきれない量が、地盤の隙間から湧き出てくるのです。だから、1000年程度で枯渇の心配はありません。次も参考にしてください。 メタンハイドレートの採掘の新案

海底に穴を掘ってメタン・ハイドレートを採る方法では採算が合いません。掘っても小石まじり砂まじりドロ混じりとなり、採掘パイプがつまり機械が摩耗するだけです。高度で安価な掘削技術がまだ日本には無いこと、設備や器具にお金がかかり過ぎることなどは、すでに政府が試験掘削で実験済みです。つまり、掘る方法ではお金がかかり過ぎて損をするから、掘るという発想では誰も手を付けられないのです。

一方、アメリカの陸上で行われているシェールガス、シェールオイルの採掘では、表層の地下水がガスや石油で汚染され、井戸水に火がつくそうです。これは、地下を無理やり水平に掘ってガスや石油を取り出す方法(詳しく言えばはさらに加熱して液化・気化させる)を用いるからですが、地下のガス石油資源の100%を回収できるわけではなく、回収できなかったガスや石油は、地下の隙間を通り、徐々に地上に滲みだしていきます。滲みだした代わりに相対的に重い水が地下深くへ滲み込みます。

従来型の油田では、地層的に、「ガスも油も水も通さない広大な粘土層」があり、ここが三角の山状になっているところがあってそこの直下に、ガスや石油が溜まっていたのです。だから、ストローパイプをその場所に突き刺すと、軽いガスと石油はパイプから吹き出したのです。

「ガスも油も水も通さない広大な粘土層」を人工的に海底面に敷き詰めようという発想が、新しいメタンハイドレートの採掘方法です。

私は地球温暖化懐疑派の立場ですから、現在の日本の消費量程度であれば、地下にあるガスや石油を取り出して燃やすことになんの問題も無いと信じています。

しかし、仮に温暖化の立場であれば、メタンの温暖化係数は二酸化炭素の21倍ですから、海底から湧き出るメタンを見逃すことは、由々しき問題です。これはぜひとも全量回収して燃やしてしまうことが、地球温暖化信者にとっての科学的正義であることは間違いありません。

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