Jul 24, 2014

電気回路を学ぶ

電気回路入門講座(見城尚志 著 電波新聞社 発行) を 図書館で借りて読んでみた。
もちろん、細かい電気の例題はすべて飛ばして読んだ。

目的は、100万ボルト程度の高電圧を発生させる回路の勉強だったが、それは叶わなかった、しかし、類書には説明のない事項が豊富に集められており、とても勉強になった、これこそ電気回路とは何かを知る根本的な良書。

このテキストは、他のテキストより新しく、内容も斬新な雰囲気で、著者の意欲が感じられる。

私のように、数学を学んできた者には、類書よりずっと理解しやすく、納得感がある。

ただし、借りた初版本には、いくつか誤植(あるいは単純なワープロ的なミス)があるので、他の類書と比較して読むことをお薦めする。

また工学者である見城先生が、また学習者にとって難しいはずの数学をどのように理解し取り扱っているか(数学者に比べてにかなり大雑把なのだ)を伺い知ることができて楽しい。

現実(電気工学)と、純粋理論(数学)と、その中間(物理学)の違いを知ることが大切であると思う。ところが、本書のコラムに掲載される、電気の歴史上の偉大な発明家は、同時に学者であり、つまり理論家でもあったということが分かる。一流以上を目指すためには、数学と物理学も当然知らなければならないということだ。

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