Aug 30, 2013

twitter API root URL が変更になっていた件

「なんか様子が変だな」と二ヶ月以上放置していた自分もいけませんね。
ようやく時間ができたので、対策しました。

2013年6月23日から
the API root URL. が
"https://api.twitter.com/1/"
から
"https://api.twitter.com/1.1/"
に変更になっていました。

このため、古い twitteroauth.php を利用しているアプリは、動作しなくなります。

[対策方法]

新しい、twitteroauth.php とOAuth.php を
https://github.com/abraham/twitteroauth
から、ダウンロードして利用してください。

ちなみに、変更部分の差分は、
# diff twitteroauth_1/OAuth.php twitteroauth_1.1/OAuth.php
6,7c6,9
< class OAuthException extends Exception {
<   // pass
---
> if (!class_exists('OAuthException')) {
>   class OAuthException extends Exception {
>     // pass
>   }
873,874d874
<
< ?>
# diff twitteroauth_1/twitteroauth.php twitteroauth_1.1/twitteroauth.php
21c21
<   public $host = "https://api.twitter.com/1/";
---
>   public $host = "https://api.twitter.com/1.1/";
75c75
<   function getRequestToken($oauth_callback = NULL) {
---
>   function getRequestToken($oauth_callback) {
77,79c77
<     if (!empty($oauth_callback)) {
<       $parameters['oauth_callback'] = $oauth_callback;
<     }
---
>     $parameters['oauth_callback'] = $oauth_callback;
111c109
<   function getAccessToken($oauth_verifier = FALSE) {
---
>   function getAccessToken($oauth_verifier) {
113,115c111
<     if (!empty($oauth_verifier)) {
<       $parameters['oauth_verifier'] = $oauth_verifier;
<     }
---
>     $parameters['oauth_verifier'] = $oauth_verifier;
#

補足

twitter developpers サイトにサインインした後の "My applications" で
自分のアプリの Settings の "Allow this application to be used to Sign in with Twitter"に
チェックを入れると、自分のアプリのサインインの手続きが1ステップ短くなります。




Aug 25, 2013

E-Catが手に入ったとしてどう使うか

E-Cat 予想仕様
これまでの情報から初期の製品仕様を予想(補足)
大きさ 直径10cm長さ30cmの円筒形(小型版)
重量3kg
入力 1[kW]
出力 30[kW](40馬力相当)の高熱(Max 1000度)
出力変動はほぼ無しの一定、常時最大値となる(補足)
COP(出力/入力比) 30以上
燃料 水素ガス+ニッケルナノバウダー(100[g])
連続燃焼期間 一年
起動時間 3分以内(ただし、最高温度到達は10分)
停止時間 3分以内(ただし、装置温度は高いまま)


E-Catが発売されたとして、
家庭・オフィス・工場で、自動車、船、飛行機、宇宙船で
どのよう使ったらいいのか。
最新コジェネレーション技術を駆使することになりそうです。
つまり、ここからが、日本のメーカーの出番です。

暖房用熱源として 熱交換器(=放熱版)で空気を直接加熱

温水用熱源として 熱交換器(=放熱版)で水を直接加熱

調理用熱源として = ヒートパイプ利用で調理器具まで熱輸送、あるいは電気によるIH利用

冷房用熱源 = ガス冷房機の転用で実現、冷熱はヒートパイプで輸送、あるいは電気エアコン利用。

発電 = 熱交換器(=放熱版)とタービンによる発電、
電気はバッテリ(蓄電池)・キャパシタに一旦蓄積
 (この電力の一部は、E-Catの入力へ回す)

熱から電気への変換効率は、30%と想定すると、
熱出力30[kW]では、電気出力10[kW]となり、
乗用車タイプの自動車には力不足、
自動車用E-Catは、熱出力100[kW]以上必要です。(補足)

ちなみに、トヨタの2.5l V6エンジン 4GR-FSE は、
高速道路100km前後の巡航速度の回転数域 2000rpmで
50kWの動力出力です。(補足)

動力源 = 発電した電気をバッテリ・キャパシタ経由でモーターへ

もし、自動車で利用するとなると、E-Catは常時発電(常時MAX出力)となり、
バッテリ・キャパシタに一旦蓄積、
走行力はバッテリ・キャパシタからモーターへの経路のみとなります。
バッテリ・キャパシタは、走行時の加速用のバッファです。

[E-Cat] ==> [タービン発電機] ==> [バッテリ・キャパシタ] ==> [モーター]  (補足)

E-Catの起動が遅いため(補足)
起動直後の3分間は、バッテリのエネルギーのみで走行となるはずです。

E-Catは、一年間燃料を入れる必要がなく(補足)燃費が安いので、
運動エネルギー回生プレーキは廃止されるでしょう。

また、車は、駐車時=深夜に、
家庭での据え置き型バッテリへの充電を担うことになるでしょう。
つまり、E-Catは車にのみ存在し、
家には、一日分の電力を蓄える大容量のバッテリのみがある場合が多くなります。
バッテリには、車から深夜に十分の電力が蓄積される訳です。

(補足)2013年8月27日に補足を追加しました。

長岡半太郎先生 水銀から金を - 1921年

今から90年前、東京帝国大学教授 物理学者 の 長岡半太郎 先生が、

「ヒマシ油中で水銀電極間で高圧放電して金ができた」
という実験の資料がネットにあるので

URLをメモ

http://watanaby.files.wordpress.com/2013/03/fukui-7.pdf

or

https://docs.google.com/file/d/0B3ji4N--pxPocllmWDBwU2NJMVU/edit?usp=sharing

何故、再現実験が多くされなかったか、私の推測は


  1. 実験準備に手間と資金がかかる
  2. 当時の分析技術では曖昧な結果しか解らなかった。
  3. 現象を推定できる仮説がまったくない
  4. 2013年現在では、LENR現象は物理の教科書の範囲外
  5. 金ができたとしても量が極端に少ないので儲からない


です。

今のLENRの立場からは、仮説があります。


放電でヒマシ油分子中の水素原子がプラズマとなり、
陽子と電子の結合で中性子化、
この中性子が水銀に取り込まれ複雑な核種変換が発生
ほんの僅か一部の水銀が金に変化した。

これを裏付けるのは、前回紹介した
水銀以外にいろいろな原子が見つかったが、
ノイズ・データとして削除したような記述
があることぐらい。

ほんの僅かの量でも検出できる量であれば、
再現できるということ、
仮説を組み立てて検証することで
変換の効率を上げることができるようになると
期待できる。

Aug 22, 2013

蛍光灯の中で核反応

蛍光灯(fluorescent lamp)の中には水銀蒸気が封入されいています。
「長時間利用した蛍光灯ではこの水銀の同位体の構成比が、
未使用のものに比べて変化している」という記事論文があります。
(3月のものだけど)

同位体の構成比が変化することは、
物理学の常識では核反応があったということ。

私達が身近で利用する装置=蛍光灯で核反応があるということは、
これはすなわち、常温核融合と言えるハズ。

ということを、Lewis Larsen 氏が、唱えています。ニュースはこちら


[蛍光灯について復習]

一般的な蛍光灯は、細い円筒形。
直管円筒形以外にデザインされたものもある。
通常は、円筒ガラス管で両端は放電電極を装備。
電極は、コイルフィラメントに電子放射性の高いエミッターを塗装したもの。
片方の端子は二本で両端で四本の端子となる。
ガラス管内部は、低圧で、アルゴンガスと僅かの水銀蒸気を封入。
低圧は、2 - 4 [hPa]で大気圧 1013[hPa]に比べればずっと真空に近い。
アルゴンガスは、不活性ガスである。
混合気体の場合もあるが組成はメーカー秘密。

水銀は、圧力1[hPa]で温度393[K]=120[C]が蒸気圧=液体・気体平衡。
水銀は常温常圧下でもごく一部が気化する。
常温でこの低圧であれば、相当量の水銀が容易に気体となる。


ガラス管の内壁には、白色の蛍光体を塗布。

発光方法は、放電電極のコイルフィラメントを加熱後、
両端間でアーク放電を行うと、
放電電子が蒸気となっている水銀原子と衝突、
水銀原子の外郭電子は励起され、
しばらくすると再度電子を補足する。
このエネルギーギャップが紫外線として放出される。
紫外線は、蛍光塗料に衝突吸収され、蛍光塗料は可視光線を放つ。

このアーク放電で、内部の気体温度は1万度に到達するが、
気圧がとても低いので、ガラス管が溶けることはない。


水銀の安定同位体は、7種類、原子核の陽子数=原子番号が、中性子が異なる。

[論文の内容確認]

タイトル

Unique Hg Stable Isotope Signatures of Compact Fluorescent Lamp-Sourced Hg

ユニークなHgの安定同位体の署名、コンパクト蛍光ランプに由来する水銀のダヨ

要約

The recent widespread adoption of compact fluorescent lamps (CFL) has increased their importance as a source of environmental Hg.

コンパクト蛍光ランプ(CFL)の最近の広範な普及は、環境水銀の発生源としての重要性を増加させる。

Stable isotope analysis can identify the sources of environmental Hg, but the isotopic composition of Hg from CFL is not yet known.

安定同位体分析は、環境水銀の発生源を特定することができますが、CFLから水銀の同位体組成は、まだ知られていない。

Results from analyses of CFL with a range of hours of use show that 
the Hg they contain is isotopically fractionated 
in a unique pattern during normal CFL operation. 

使用の時間の範囲でのCFLの分析からの結果は、
それらに含まれる水銀は、通常のCFL操作中に、
ユニークなパターンで同位体に分別されることを示す。

This fractionation is large by comparison to other known fractionating processes for Hg 
and has a distinctive, mass-independent signature, 
such that CFL Hg could be uniquely identified from other sources. 

この分別は、水銀向けの他の既知の分別のプロセスと比較して大きく、
特徴的な、質量に依存しない署名を持っていて、
それで、CFL水銀は、他の源から一意に識別することができます。

The fractionation process described here may also explain 
anomalous fractionation of Hg isotopes in precipitation.

ここで説明される分別プロセスは、
析出する水銀同位体の異常な分別をも説明することができる。


[introduction]から

蛍光灯の内部には水銀アマルガム(合金)が仕込みされていて、
水銀アマルガムと水銀蒸気が平衡状態になるようにしているとされている。
水銀アマルガムとの比率で1%以下が水銀蒸気になっているとのこと。

この論文の測定対象の水銀は、放電を受けた水銀蒸気の内、
蛍光管ガラスの裏に付着したものである。

最初の測定で、色々な元素かが見つかったので、
これらをノイズとして除外する "extensive checks" を実施、
それでも、206Pb (鉛)が検出されているが、理由を追求していない。

水銀の同位体比が、大本とは異なって検出される理由を
"magnetic isotope effect"、"nuclear volume effect"で
済ませているが、
この論文の目的は、水銀の同位体比を求めることなので、致し方なしです。

もちろん、この論文では、LENRのことは一言も言ってません。

最近のLENRのまとめ

2013年の8月も終わりに近づきました。

最近のLENRのまとめをしました。

先月のICCF-18が終了したあとのイベント
NI-week 2013では、
LENR関係の発表は、殆ど無く、これ一件のみ。

E-Catからは、進展の報告がほとんどありません。
その他のベンチャーも同様です。
夏はバカンスシーズンですね。

Rossi氏からは、
E-CATは、現代物理学と矛盾するところはない
という発言もありました、この点は、別途検討します。

Rossi氏からは、E-cat発売の必要条件として

  1. 公的機関による安全性の確認
  2. 知的財産権=特許の確保
  3. 月産100万台体制の構築

が、再確認として提示されています。
いずれもハードルが高く、発売は数年先かもしれません。

また、Rossi氏が、E-Catの熱から動力へ転換する方法を探していますが
彼がスターリングエンジンなどを調査した限りいいものが見つからないようです。

以前、私も調査と考察しましたが、
熱源から、動力や発電の方法は、
スターリングエンジンか、ガスタービンか、蒸気タービンしか技術がありません。
電気への変換効率は、せいぜい20-30%程度でしょう。
したがってE-Catユニット単体のCOPは、5以上無いと
E-Catシステムとしての自立運転はできません。

概算で、出力エネルギー比率で、90%の熱と10%の電力を生み出すシステムとして
E-Catユニット単体でCOP10が、商用化に必要な目標数値となります。

もし家庭で利用するなら、熱を熱のまま利用できるところ
(加熱用の炉・暖房、熱源利用の冷房機)は
そのままの熱を利用するなどのコジェネレーション化が必要です。


Aug 20, 2013

サムソンの国籍認知度

サムソンが韓国の会社であることは、私には常識ですが、
日本人のみなさんや、世界のみなさんは、
本当にご存知なのか、、、。

古い記事ですが、

Monday, May 28th, 2007 の
http://www.leftlanenews.com/many-us-students-think-land-rover-lexus-are-american.html
より、抜粋

原文

55.7 percent of students thought South Korean automaker Hyundai was Japanese.
A nearly identical number of respondents also thought Korean electronics maker Samsung was also Japanese.
Most students thought LG -- also from Korea -- was American.

訳文

2007年5月の調査で、
アメリカの学生の 55.7 % が、韓国の自動車メーカー・ヒュンダイが、日本のメーカーだと誤解している。
ほぼおなじ率で、韓国の家電メーカー・サムソンも日本のメーカーと誤解している。
大部分の学生は、韓国の家電メーカー・LGは、アメリカと誤解している。

ただし、記事から解るようにアメリカの学生は、
その他のブランドの国籍についてももあまり正確に理解しているわけではない。

つまり、学生も含めてアメリカ人は、
きわめて感覚的にブランドイメージを吸収しているだけである。

また、Dec 15, 2010 の
http://www.advancedtechnologykorea.com/307/
から

国籍を誤解する理由は、韓国のメーカーが韓国製とアピールしないで
日本製品の高品質イメージにタダ乗りしているためであるともされている。

時はすでに2013年である。
韓国の認知度は向上しているのだろうか。

Aug 6, 2013

常温核融合装置と放射線規制

常温核融合装置、つまりLENR装置のことで、
今公開されている E-Cat などのことですが、

私の反応原理の推論は、

1. 電子と陽子を衝突させて中性子にする
2. 0.5MeV程度の運動(=熱)エネルギーで衝突させる必要がある
3. 衝突を効率良く行わせるため、ニッケルやパラジウムに陽子を吸着させる
4. ニッケルやパラジウムは、何らかの触媒効果がありそう
5. 中性子はトンネル効果で発生、陽子百万個あたりに一個の確率程度でよい
6. 中性子化は、吸熱反応
7. 中性子は、ニッケル等の原子核に簡単に吸い込まれる
8. 中性子過剰の原子核は、核種変換等を起こして熱が出る
9. 反応確率が低いので、発生熱量は燃焼化学反応程度である

(2)の衝突用エネルギーのために、反応炉を高温にし、電子を加速する必要がある。

電子の静止質量は、 0.5 MeV程度。
中性子への結合反応での必要エネルギーも 0.5 MeV程度。

従って、
最大でも 0.5 MeV程度まで電子を加速すれば、
十分と予想できるが、
トンネル効果を考慮すれば、
そこまで加速しなくとも、陽子百万個あたりに一個の確率での反応は得られるはず。

私の知識では、
このあたりのトンネルの確率理論式も不足しているし、
LENR装置の内部の実験結果もない。

(4)の触媒効果は、いろいろな理論家が色々な案を出しているが、
実験に裏打ちされておらず、
どうにもスッキリしない理論ばかりである。

LENR装置は、今のところの実験機では、
準備段階も運転時も運転後も
有害な放射線はまったく観測されていない。

しかし、慎重に検討をした方がいいのは、間違いないし、
慎重に評価することは当然である。

放射線が出るとすれば、
(2)の衝突用エネルギーのための加速
(8)の核種変換時と変換後の物質
である。

(2)については、
放射線障害防止法から
「1MeV未満のX線装置(含む加速器)は除く」ため、
問題とならないだろう。
また、放射線障害防止法の改定検討会では、
1MeVのしきい値を下げる方向の議論もあると聞くが、
少々下げても、LENR装置には、問題はなさそう。

残る問題は、「(8)の核種変換時と変換後の物質」の規制である。
これは、実機実験で確かめるしかないだろう。